
Hulaとは
Hulaは古代ハワイではHeiau(神殿)で神に奉納する舞として男性によって踊られていました。
神殿での政(まつりごと)以外でもOli(詠唱)やHulaは人々に親しまれ、地域や家族の中で代々
口から口へと語り継がれて来ました。
宣教師がハワイへやって来ると、その教えにそぐわないとしてHulaが禁止される時代もありましたが、
その間もHalauや家庭内では秘かに踊り続けられていました。
ハワイ文化を奨励したカラカウア王によりHulaは公の場で再び踊られるようになり復興を遂げました。
カラカウア王が、「Hulaは心の言葉である。すなわちハワイの人々の心臓の鼓動であ
る。」と言ったように、ハワイの人々にとってHulaとは単なる舞踊や芸能ではなく、ハ
ワイ民族を象徴する魂そのものと言っても良いかもしれません。
Hulaの動きはチャントであれ歌であれ、必ず言葉に連動しています。宣教師がハワイに来
る迄文字を持たなかったハワイ語は、コミュニケーションの手段としてだけの言語ではな
く、生命の息吹とともに発せられる大切な物として人々が交換し合っていたのではないで
しょうか。ですからその大切な言葉に合わせて体を動かし表現するHulaも、人々の心や
魂が込められた神聖な踊りなのです。
現在ではもっとカジュアルに人々の間で踊られるHulaが主流ですが、その優雅で流れる
ような動きは、ハワイの美しい自然のように見る物の目を癒し和ませてくれます。